帰化申請は、
条件を満たしていれば必ず許可されるわけではありません。

実際には、

「条件は大丈夫だと思っていたのに不許可だった」
「理由がよく分からないまま落ちた」

というケースも少なくありません。

この記事では、
帰化申請で不許可になりやすい代表的なケースを、
行政書士の実務目線で解説します。


① 納税・年金・保険の未納・滞納がある

帰化審査で最も重視されるのが
公的義務をきちんと果たしているかです。

以下は要注意です。

  • 住民税の未納・遅れ
  • 国民年金の未加入期間
  • 健康保険料の滞納
  • 過去にまとめて支払った履歴

「今は払っているから大丈夫」
と思いがちですが、

過去の履歴も厳しくチェックされます。


② 収入が不安定・生活基盤が弱い

帰化には
安定した生計が求められます。

不許可につながりやすい例:

  • 転職を繰り返している
  • 直近で無職期間がある
  • 収入が最低生活水準ギリギリ
  • アルバイトのみで生計を立てている

特に単身申請の場合でも、
将来にわたって安定して生活できるか
が見られます。


③ 在留状況に問題がある

帰化申請時点で、

  • オーバーステイ歴
  • 資格外活動違反
  • 不適切な在留資格変更

などがあると、
大きなマイナス評価になります。

過去の違反でも、

  • 時期
  • 回数
  • 内容

によっては
不許可理由になることがあります。


④ 交通違反・軽微な違反を軽視している

「軽い違反だから問題ない」と
思われがちですが、

帰化審査では、

  • スピード違反
  • 信号無視
  • 駐車違反

きちんと記録を確認されます。

特に、

  • 短期間に複数回
  • 直近での違反

がある場合は注意が必要です。


⑤ 虚偽申告・説明不足

帰化申請で最も避けるべきなのが
虚偽申告です。

例えば、

  • 転職歴を省略した
  • 過去の違反を隠した
  • 収入を実際より良く書いた

こうしたことは、
後から必ず分かります。

意図的でなくても、
説明不足があると
「信用できない」と判断される可能性があります。


⑥ 帰化動機が弱い・一貫性がない

動機書や面談で、

  • なぜ日本国籍を取得したいのか
  • 将来どのように生活していくのか

が重要視されます。

以下は要注意です。

  • 内容が抽象的すぎる
  • 生活実態と合っていない
  • 面談の回答と書面が矛盾している

気持ちだけでなく、生活実態に基づいた説明が必要です。


⑦ 家族関係・婚姻状況が不安定

  • 別居状態が長い
  • 実態のない婚姻
  • 家族情報が曖昧

なども、
慎重に確認されます。

家族関係は
信用性の重要な判断材料です。


まとめ|不許可の多くは「準備不足」

帰化申請で不許可になる多くのケースは、

  • 条件不足
  • 認識不足
  • 準備不足

によるものです。

事前にリスクを把握し、
必要な対策を取ることで
不許可の可能性は大きく下げられます。